この記事は 2024.11.30 に最新記事として更新されています。
2018年の試算と国内IT市場の停滞感
2017年の国内ITサービス市場規模は、対前年比1.4%増の5兆5389億円と発表されました。この成長率はわずか数%にとどまり、市場全体の成長鈍化が鮮明でした。実際、2018年時点では市場がさらに落ち込む可能性すら懸念されていたのです。
IDC Japanの予測(2017年は実績推定値、2018年以降は予測)によると、この停滞した状況が長引くとの見方が一般的でした。しかし、その後の展開は予想を大きく覆すものとなります。
IDCはもともと、2018年の試算ではあまりIT市場が成長する計算ではなかったとみていました。
というのも、2017年の国内ITサービス市場規模は、対前年比1.4%増の5兆5389億円。
実際の成長率は数%程にとどまっており、かなり市場は鈍化していました。
さらには、ここからまた落ち込むかもしれないという見込みも立てていたほどでした。
国内ITサービス市場 支出額予測:2017年~2022年(出典:IDC Japan、2017年は実績推定値、2018年以降は予測)
コロナ禍がもたらしたIT市場への大転換
しかし、蓋を開けてみると2020年より新型コロナウイルスの蔓延により、IT市場へと一気に頼らざるを得なくなってしまいました。
大手は古参からあるSIerへとすでに連携済みでしたが、中小企業ではどうしたらいいのか状態へ突入します。
2020年、新型コロナウイルスのパンデミックにより、企業や社会全体が急速にITサービスに頼らざるを得ない状況となりました。
大企業の対応:
古参のSIerとすでに連携済みで、スムーズに移行。
中小企業の課題:
SNS活用、広告戦略、SEO対策など、何から手をつけて良いかわからない状況に陥る企業が続出。
この混乱の中で、IT市場は一気に需要が拡大。2021年には、競争の激化や中小企業の囲い込みが激しく進行しました。特に中堅企業をめぐる動きは激しく、悲喜こもごもの光景が広がっていたのです。
しかし、この中小企業、大手になりつつあるそこそこの企業でも実際には
SNSがいいのか?広告はどこで打てばいいのか?何、SEO?(それは美味しいのか)状態でした。
そこに賢い(悪い)大人たちがこんなチャンスを逃すまいと必死に囲い込み合戦になりました。
2021年はそういった悲しい光景をよく見ることが多かったです。
ポストコロナ、コロナ明け以降を予測
問題は、コロナ明け以降の話になります。
現在2024年、人々の生活は徐々に正常化し、コロナ禍で形成されたITインフラが定着しつつあります。この基盤を活かし、IT市場が大幅に縮小する可能性は低いと見られています。
今後、企業がITを活用する方向性としては、以下の2つが重要です。
・業務効率化
・新規サービスの創出
弊社では特に「新規サービス」の分野での支援に強みを持ちます。パッケージ製品は資産価値として優れており、たとえうまくいかなかった場合でも業界内で価値を持つ点が特徴です。この柔軟性は、車の売買に例えられるほどの安定感を持っています。
いま現在2025年になりますが、すでに人々はこのコロナはインフルエンザのようなステータスに捉え、まったく問題視している状態ではありません。
その後に関しては、すでにコロナ禍で発達したITサービスが発達している状態ですので市場としてはそこまで落ち込む事はないと思われます。
つまりIT本格社会が再度きてしまったのですが、この時代にITを自社にも取り入れるとなると下記の2つが重要になっていくとおもわれます。
・業務効率化
・新規サービスの創出
弊社製品では、「新規サービス」のご担当をさせていただくことが多く、
システム面に関しては、パッケージ製品の資産価値という側面からは非常にコストパフォーマンスに優れている分野であると思われます。
このパッケージ製品のもっともよいところは、実際にはうまくいってもいかなかったとしてもシステムの価値は業界に比例するので車のように売買でも成り立つのが潰しの効くところです。
サブスク or 買い切りパッケージ、本当はどっちがいい
成長段階に合わせた方がいいという回答になります。
しかし、経済的に許すのであれば買取パッケージのほうが長期的にみると有利です。
車の販売でいうと、車のサブスクである KINTO を使うか、もう車を買ってしまうか?のどれかになります。
会社の経費にできるからローンを組まずに毎月サブスクというおかしなはなしを聞きます。
実際には、社長が車を購入して会社にリースしたり、またその逆もできるからです。
KINTOは元々20〜30代の若年層をターゲットにしたサービスです。
サブスク形態のサービスに頼っていてはいつまで経っても自分のものにならないという事実があります。
マレントでも月額プランもご用意していますが、基本的には買取パッケージ版をおすすめしております。
家に関してもそうです。
昔からある古典的な手法をサブスクといって再度魅せて「とる」という流れです。
サブスク形態は若年層や初期段階の導入には便利ですが、いつまで経っても「自分のもの」にならないという課題があります。弊社では月額プランもご用意していますが、基本的には買取パッケージ版を推奨しています。
2027年までのITとの付き合い方
話はずいぶんそれましたが、
下記のようにIDCでは、2020年~2025年の年間平均成長率(CAGR)を3.2%、2025年の国内IT市場規模を21兆3539億円と予測しています。
IT市場は成長するとありますが、2018年の試算と同じくこの数字もどのように変動するかはわかりません。
しかし、コロナ禍ですでにほぼほぼ出来上がってしまった基盤をベースにここから大きく落ちる事はないと思われます。
国内IT市場 2020~2025年の産業分野別支出額予測(出典:IDC Japan、2022年1月、2020年は実績値、2021年以降は予測)
この中で、自社がどのようにITを使って参入するのか、もしくは参入しないという選択をするのか?
参入するのであれば、業務効率でしょうか、サービスを立ち上げる企画でしょうか?
どちらにしても重要なのは、自社の成長具合や見栄をはらずにミニマムで始めることが一番重要です。