ウォーターフォールとアジャイル開発の違いとは?各手法の特徴とデメリットを徹底解説

この記事は 2025.4.15 に最新記事として更新されています。

ウォーターフォール開発とは

ウォーターフォール開発は、ソフトウェア開発の伝統的な手法で、工程が順番に進むことが特徴です。
名前の「ウォーターフォール(水の滝)」は、上から下へ流れ落ちるように、開発プロセスが一方向に進むことを表しています。

ウォーターフォール開発の流れ

ウォーターフォール開発では、以下のような順番でプロセスが進行します:

1. 要件定義
最初に、システムがどんな機能を持つべきかを決定します。顧客やユーザーからの要求を集め、ドキュメントにまとめます。
 
2. 設計
要件に基づいて、システム全体の設計を行います。どのような技術を使うか、システムの構造やデータの流れなどを決めます。
 
3. 実装(開発)
設計に従って、プログラミングを行います。コーディングを進め、システムを実際に作り上げていきます。
 
4. テスト
実装が完了したら、バグや不具合を見つけるためにテストを行います。テストがうまくいけば、最終的なリリース準備をします。
 
5. リリース
最終的なシステムをユーザーに提供します。実際に運用が開始されます。

ウォーターフォール開発の特徴

計画重視:全体の計画を最初に決め、その通りに進めることが重要です。
変更が難しい:一度進んだ工程を戻すのが難しく、途中での変更はコストや時間がかかります。
大規模なプロジェクト向き:要件が明確で、変わりにくいプロジェクトに向いています。

ウォーターフォール開発のメリットとデメリット

メリット

・明確な計画と段階的な進行
・スケジュールや予算が予測しやすい
・大規模で複雑なプロジェクトに向いている

デメリット

・要件変更が難しい
・初期段階での計画が重要で、変更に対応しにくい
・開発途中に動作確認ができないため、後から問題が発覚する可能性がある

アジャイル開発とは

アジャイル開発は、ウォーターフォール開発に対して、柔軟で迅速な開発を目指す手法です。「アジャイル」とは、英語で「素早い」「柔軟な」という意味を持ち、変化に対応しやすいことが特徴です。

アジャイル開発の流れ

アジャイル開発は、いくつかの小さなサイクル(スプリント)を繰り返して開発を進めます。代表的なアジャイル開発手法として「スクラム」がありますが、ここでは一般的な流れを紹介します:

1. イテレーション(スプリント)プランニング
プロジェクトは小さな部分に分けられ、それぞれを「スプリント」と呼ばれる短い期間(通常2~4週間)で開発します。スプリントごとに開発内容を決めます。
 
2. 開発と実装
チームは決められた機能やタスクをスプリント内で実装します。スプリント内では、設計・開発・テストが並行して行われることが多いです。
 
3. レビューとフィードバック
スプリント終了後、完成した機能を関係者(顧客やステークホルダー)にレビューしてもらい、フィードバックを受け取ります。このフィードバックを次のスプリントに活かします。
 
4. 次のスプリントへ
新たに次のスプリントを計画し、開発を繰り返します。各スプリントごとに改良を加えながら進めます。

アジャイル開発の特徴

柔軟性:要件の変更に素早く対応できるため、変化に強い。
短期間での成果物提供:スプリントごとに小さな成果物を出し、顧客に早期に見せることができる。
コラボレーション重視:開発チームと顧客、関係者が密に連携しながら進めます。

アジャイル開発のメリットとデメリット

メリット

・変化に強く、柔軟に対応できる
・顧客との連携が密で、早期にフィードバックを得ることができる
・小さな成果物を繰り返し納品するため、リスクが分散される

デメリット

・最初から全体像を見せることが難しい
・チームメンバーのコミュニケーション能力が求められる
・規模が大きくなると、管理が難しくなる

まとめ

ウォーターフォール開発は、計画的に進める伝統的な手法で、要件が明確で変更が少ないプロジェクトに適しています。しっかりと計画を立てて進めるため、進行中の変更には対応しにくいですが、大規模なシステム開発に向いています。

アジャイル開発は、柔軟性を重視し、変化に対応しながら進める手法です。スプリントごとに成果物を作りながら進めるため、顧客との密な連携が可能で、変化の多いプロジェクトに向いています。

どちらの手法も、それぞれのメリットとデメリットがあるため、プロジェクトの特性に合わせて適切な方法を選ぶことが重要です。


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Mallento 編集部

Mallento 編集部

CtoCマッチングサイトや動画配信、大規模サイト、大手企業などのサービス開発経験を大阪を拠点に、滋賀、東京で約40名体制で開発を行なっております。カスタマイズ経験豊富ですので他社の請負から難しい案件までご依頼お待ちしております。

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