この記事は 2025.1.7 に最新記事として更新されています。
イベントマッチングサイトとは
出典:イベントマッチングサービス-PRO Matchより
イベントマッチングサイトとは、主に特定のイベントに参加したい人々とそのイベントを提供している主催者を結びつけるためのオンラインプラットフォームのことを指します。
イベントの種類は多岐にわたり、音楽コンサート、アート展示、スポーツイベント、ビジネスセミナー、ワークショップ、チャリティイベント、オンラインウェビナーなどがあります。
イベントマッチングサイト事例
このようなマッチングサービスは、人々が新しい経験をする、新たな人々と出会う、学びの機会を得る、自分のコミュニティを広げるなどの機会を提供します。また、イベント主催者にとっては、より広範囲の参加者を得ることが可能となり、イベントの成功を高める手段となります。
イベントマッチングサイトのメリット
主催者にとってのメリット3つ
広範囲のアクセス: イベントをオンラインで公開することで、地理的な制約を超えて多くの人々にアクセスできます。これにより、イベントの規模や参加者の多様性を増やすことが可能です。
管理の簡素化: イベントマッチングサイトは参加者の登録、支払いの管理、参加者とのコミュニケーションなど、イベントの運営に関連する様々な作業を自動化します。
マーケティング効果: サイトのユーザーは自分の興味に合わせてイベントを検索するため、ターゲットとする参加者に対してより効果的にイベントを宣伝することができます。
参加者にとってのメリット4つ
検索とフィルタリング: サイトの検索機能を使用して、特定のキーワード、日付、地域などに基づいてイベントを探すことができます。
多様な選択肢: ユーザーは自分の興味やスケジュールに合わせて最適なイベントを選ぶことができます。これにより、新しい体験や学びの機会を得ることが可能です。
簡単な登録と支払い: ユーザーはオンラインで簡単にイベントに登録し、参加費用を支払うことができます。
レビューと評価: 過去の参加者からのレビューや評価を見ることで、イベントの質や内容を事前に把握することができます。
これらのメリットは、イベントの計画、管理、参加をより効率的で便利なものにし、イベントの成功と参加者の満足度を高めます。
イベントマッチングサイトの機能一覧
イベントマッチングサイトを開発するにあたって必要となる主な機能は以下の通りです。
①ユーザーアカウント作成・管理:
・登録、ログイン、ログアウト
・プロフィール管理 (写真、基本情報、興味・趣味など)
②イベント検索・フィルタリング:
・キーワード検索
・カテゴリ別検索
・エリア別検索
・日付別検索
・人気順、新着順などの並び替え
③イベント詳細ページ:
・イベント名、説明、開催場所、日時、参加費用など
・参加者数、上限数
・イベント画像
・主催者情報
・イベントへの参加申し込みボタン
④イベント作成・編集・削除:
・イベント情報入力フォーム
・イベント公開範囲の設定
・イベント参加条件の設定
⑤参加者管理:
・参加者リスト表示
・参加承認、拒否
・参加者とのコミュニケーション機能 (メッセージ送受信)
⑥イベントチャットルーム:
・参加者同士のリアルタイムチャット
・ファイル共有
・イベント当日の連絡・情報共有
⑦通知機能:
・イベント参加申請の通知
・イベント参加承認・拒否の通知
・イベント開始前のリマインダー通知
・メッセージ受信通知
⑧レビュー・評価機能:
・参加者や主催者に対する評価・フィードバック
・スターレーティングやコメント
⑨SNS連携:
・イベントのシェア機能 (Twitter, Facebook, Instagramなど)
・友達招待・フォロー機能
イベントマッチングサイトの作り方
イベントマッチングサイトの構築方法には、下記のようにさまざまな開発手段があります。
それぞれの開発方法について説明しますが、おすすめは『パッケージ開発』になります。
オープンソースソフトウェアの使用
この方法では、既存のオープンソースソフトウェアをベースにサイトを開発します。オープンソースソフトウェアは自由に利用でき、カスタマイズも可能です。ただし、オープンソースソフトウェアの選択と適切なカスタマイズには技術的な知識が必要です。
メリット:自由な利用とカスタマイズ、費用効率が良い
デメリット:技術的な知識が必要、保守とアップデートが必要
費用: | 100〜300万円程度 |
セキュリティ: | フリーソフトの場合、脆弱性の心配あり |
サーバー: | レンタルサーバーへ設置できる場合が多い |
ランニングコスト: | 1,000円〜数万円程度(AWSの場合は、数万円〜) |
制作期間: | 4〜6ヶ月程度(仕様により変動) |
パッケージ開発(おすすめ)
この方法では、既存のソフトウェアパッケージを利用して開発を行います。パッケージは、特定の機能やプロセスを実現するためのソフトウェアコンポーネントを提供します。パッケージ開発は、開発時間とコストを節約できる利点がありますが、パッケージが提供する機能に依存するという制約があります。それでも、パッケージの中にはカスタマイズが可能なものもあり、自社のニーズに合わせて調整することができます。
メリット:開発時間とコストの節約、機能の迅速な実装
デメリット:提供される機能に依存、カスタマイズの制限がある場合がある
費用: | 300〜500万円程度 |
セキュリティ: | パッケージ版の場合セキュリティ対策されていることが多い |
サーバー: | レンタルサーバーへ設置できる場合が多い |
ランニングコスト: | 1,000円〜数万円程度(AWSの場合は、数万円〜) |
制作期間: | 3〜6ヶ月程度(仕様により変動) |
外部開発パートナー(SES)の利用
ここでは、開発作業を外部の開発会社やフリーランスの開発者に委託します。この方法は専門的なスキルや経験が必要な場合や、内部のリソースが不足している場合に有用です。ただし、外部パートナーとのコミュニケーションやプロジェクト管理が重要となります。
メリット:専門的なスキルと経験の活用、内部リソースの節約
デメリット:コミュニケーションとプロジェクト管理が必要、費用が高い場合がある
費用: | 300〜500万円程度 |
セキュリティ: | AWSなどSES担当者の技量により設置先が決まる |
サーバー: | AWSなどSES担当者の技量により設置先が決まる |
ランニングコスト: | 50〜70万円程度/人月 |
制作期間: | 6ヶ月程度(仕様により変動) |
SaaSプラットフォームの利用
SaaSプラットフォームは、イベントや予約マッチングに特化した機能を提供しています。これらのプラットフォームは利便性が高く、技術的な知識があまり必要ありません。しかし、プラットフォームの提供する機能や設定に制限がある場合があります。
メリット:セットアップと利用が簡単、技術的な知識があまり必要ない
デメリット:機能や設定に制限がある、サービス継続には月額費用が常に必要
費用: | 500〜700万円程度 |
セキュリティ: | Saasプラットフォーム提供者による |
サーバー: | Saasプラットフォーム提供者による |
ランニングコスト: | 20〜30万円程度/月額 |
制作期間: | 4〜6ヶ月程度(仕様により変動) |
まとめ
イベントマッチングサイトの開発には、多くの異なる機能が必要となり、それぞれの機能はウェブサイトの成功に大きな影響を与えます。
主な機能には、ユーザー登録とログイン、イベント検索とフィルタリング、イベントの詳細表示、イベントの登録とチケット購入、レビューと評価、ユーザープロフィール、通知、そして管理者のダッシュボードが含まれます。
とくにおすすめのイベントマッチングサイト構築方法は、パッケージ開発になります。
それぞれにはメリットとデメリットがあり、プロジェクトの目標、予算、時間枠、内部のリソースとスキルにより選択されます。適切な開発方法の選択と、ユーザーのニーズを満たす機能の実装が、成功への鍵となります。