この記事は 2023.11.28 に最新記事として更新されています。
新規事業、新規Webサービスの立ち上げを任されて
予算も確保されて、さて業者選定というところかと思いますが、
実際にWebサービスの予算の配分などはどのようにするのが望ましいでしょうか?
ミニマムでスタートさせる
予算は、ミニマムからのスタートをさせる方が良いです。
たとえば予算が300万円の場合、下記のような比率で抑えることができると理想です。
システム開発費:40〜60%
広告宣伝費:10〜20%
留保:50〜20%
しかし、実際にはこのようにうまくいくことはなく
実際には下記のような比率になってしまう案件も多いです。
システム開発費:80〜90%(超過する場合もあり)
広告宣伝費:0〜10%(自力で)
留保:ほぼ0%
システム開発費にあまりにも費用をかけすぎて
首が回らなくなってしまったというケースも多く存在します。
なぜこのようなことになるのか、失敗の種
失敗の種となるケースは大体が下記のような具合が多いです。
(特に社長や担当者のどちらかが思想が思い入れが強い場合、とんでもないケースになることも…)
・そもそも展開したいサービス規模が予算の規模に満ちていない
・社長や重役をコントロールできず、要望がかさなってしまっている
・担当者の勝手な思想や想いが強すぎている
・座組みが重なりすぎており、完成に至るまでの工程が変化しやすい
・新規開発の経験が浅い、ほぼほぼ知識がない
新規事業の2ケース
そもそも新規事業のケースにおいて2通りあります。
大手企業の新規事業の場合、たまにガス抜きといわれる新規事業の採り方があります。
既存の主戦力となっている事業でマンネリ化している場合、うまくいくいかないは考えずにとりあえず余った予算で、社員を鼓舞する意味で新しいことをさせてあげようというケースです。
イケてる社員で集まらせる場合もありますが、そうでない場合もあります。
うまくいけばそれはそれで良いのですが、
うまくいかなった場合、ダメでしたね、それでは本業の方に精をいれましょうか、という流れです。
社員は一見わからないですが、社長が判断して資金力があり人材育成目線で行われることが多く、タイミングや決断力が必要になるので賢い経営者が行っている方法と言っていいかと思います。
もう一つは、単純に真剣に新規事業として当てたいというケースです。
Webサービスを当てることは既存サービスのリプレイスではない場合、新規では立ち上げ自体が難しい場合が多いです。
しかし、それでもこの業界でも人気サービスを展開されたいと日々お問合せがきているのも事実です。
そこで、マレントではかならず予算を聞いてます。
早期での発注の取りやめ
マレントでは、最初に予算をお聞きすることが多いです。
その予算をまるまるとった見積もりをしてやろうなんて考えていません。
マレントではそもそも、最低のミニマムラインがあります。
そのミニマムライン+カスタマイズで大体実現できそうかどうかの線引きをしなければなりません。
そのために予算をお伺いしております。
5+5 = 10 なのですが、これをどう考えても 100にはできません。
どのシステム開発会社も同じことをいうと思います。
ラーメン屋に例えるのであれば、
この煮卵100円なんでしょ?安いから無料で入れてよ、このメンマ60円も!
みたいな感じでは難しいのです。
5+5 = 10 、どこからどうみても 5+5 = 10 は 5+5 = 10 なのです。
この工数だと厳しいので、本当に入れたい機能や仕様はどれですか?
では、この部分を調整しましょう。
予算はいま200万円なので、大体120万円ほどに抑えて第一フェーズを完了させて、サービス開始後にユーザーから要望があれば、ぜひ検討していただいて追加カスタマイズのお見積もりいたします。
このような感じでご提案しております。
もし、この案件は予算的に難しいかもしれないと早期でわかっている場合は、率直に無理ですとお伝えしております。
この場合は、そもそも展開したいサービス規模が予算の規模に満ちていないケースが多いです。
事業計画を銀行に見せて、銀行で借入をしてしっかりとプロセスを飛ばさずに歩んでいく必要があるかもしれません。
それができない場合は、事業として取りやめたほうが幸せです。
最後にご担当者様へ
辛辣なことをつらつらと書き連ねてしまいましたが、
新規ウェブサービスの立ち上げに抜擢されているご担当者様は心中お察しします。
なんでもそうですが、まず予算の話、お金の話から入ります。
受発注をする上で一番大切なことだからです。
弊社が大阪の会社だからということではありません。
まず予算の話、お金の話、どういうサービスなのか、
そこからで大体の検討がつきます。
もちろん予算のお話なしでも概算はだせますが超概算のような金額になりやすいのも事実です。
両社が時間のロスをしないためにも予算のお話は
聞かれていなくてもシステム開発会社に先に伝えたほうがベターです。
大変と思われますが、時には効率よくロジカルにサービスを展開を考えるときも必要です。