マッチングサイトやフリマサイトでアプリ化をおすすめしない理由と対策方法

 

よく、マッチングサイトやフリマサイトの構築で、アプリ化もあわせて構築してほしいというご依頼があります。

マッチングサイトやフリマサイトの構築において、特に「アプリ化」の要望も受けることが多いですが、
その際に考慮すべき重要なポイントをいくつかお伝えしたいと思います。

アプリ化には多くのメリットもありますが、同時に費用や運営の負担を伴うため、しっかりとした検討が必要です。

 

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アプリ化に関して、以下の3つのポイントを踏まえたうえで、再度ご検討いただければと思います。

マッチングサイトやフリマサイトでアプリ化をおすすめしない理由

【理由1】Apple StoreやGoogle Playのアップデートが頻繁すぎる

アプリ化を希望される方にとって、最も大きなデメリットの一つがアップデートです。Apple StoreやGoogle Playのプラットフォームは、頻繁にメジャーアップデートや細かな更新が行われます。これにより、アプリが不具合を起こしたり、動作が安定しなくなることがあります。

ケース事例:
最新のiOSバージョンへのアップデートにより、アプリが落ちる(クラッシュ)、画面遷移が正常に動作しなくなる(フリーズ)などの問題が発生することがあります。これに対処するためにはエンジニアが常にアップデートに対応しなければならず、そのたびに追加コストや開発リソースが必要となります。

基本的にアプリプラットフォームのアップデートに常に適応しなければならないため、アプリのアップデートに対応できる社内エンジニアやそれ相応のコストがかけることができる場合は、アプリ化をしても良いと思います。
対応できない場合は、アプリ化をした金額とそれまでかけた時間とランニングコストがどうサービスにメリットをもたらしていたのかを再度確認し、大体の場合費用倒れでアプリをクローズする流れが多いです。

 

【理由2】アップデートによる修正やエラーの発生が避けられない

すべてのアプリに影響があるAppleやGoogleのOSのバージョンアップに合わせたエラー修正や不具合対応が必須となり、これが思いのほか時間とコストを消耗します。
特にアプリ内で新しいOSバージョンへの対応が必要になった際、バグ修正やデザイン崩れを直すために追加の開発工数が発生します。

ケース事例:
OS自体のアップデートに合わせて、アプリ内で動作が不安定になる場合が十分にあります。同じOSでのアップデートとは少し違うため、エラーが起きやすい傾向にあります。たとえば、アプリの画面遷移がスムーズでなくなったり、ボタンが反応しなくなったりすることがあります。このようなバグ修正には、エンジニアの対応が不可欠で、場合によっては再設計や追加開発が必要になることもあります。

アップデートのたびにかさんでくるコスト感やエンジニアにかける費用が耐えれない場合は、アプリ化はもう少し検討した方が良いと言えます。

 

【理由3】将来的なリプレイスにかかるコスト

アプリ化を進めていくと、将来的にリプレイス(システムの刷新)が避けられなくなる場合があります。最初はスムーズに動いていたシステムも、ユーザー数の増加や新機能の追加、プラットフォームのアップデートにより、パフォーマンスやセキュリティに問題が生じる可能性が高くなります。その際には、リプレイスを考えた場合に、再びオリジナルのシステムに作り直すことが必要となりますが、その際に追加コストや時間が発生します。

ケース事例:
アプリが成長していき、ユーザー数が増えると、システムやインフラのアップグレードが必要になり、最終的にオリジナルの開発を行う必要が出てきます。その際、フレームワークやプラットフォームの変更を伴うことが多く、再構築に時間とコストがかかることになります。

マッチングサイトやフリマサイトのアプリ化の対策方法

アプリ化ができない場合、ブックマークしてもらうという手段があります。

iPhoneのホーム画面にショートカット(ブックマーク)を追加する方法

対策方法としては、ユーザーにデバイスでショートカットのアイコンを作成してもらう方法になります。
古典的ではありますが、費用対効果が見込める最善の方法と思います。

Androidのホーム画面にショートカット(ブックマーク)を追加する方法

上記はそれぞれ弊社実績のブラバン(ブランドバンク様)より引用しております。
フリマサイトの構築事例ですので、こちらもよければご覧ください。

 

マッチングサイトやフリマサイトのアプリ化を選択する場合の注意点

もし、アプリ化が必要だと判断された場合でも、以下の点について十分に考慮することをおすすめします。

1. アップデート対応に必要なリソースの確保

アプリのアップデートに必要なエンジニアリソースや運用コストを、長期的にどのように確保していくかを考えましょう。頻繁なアップデートに追随できない場合、アプリが動作しなくなるリスクを避けるために、自社でエンジニアを確保するか、外部委託を検討する必要があります。

2. Apple Developer ProgramやGoogle Play Developerアカウントの登録

アプリを公開するためには、Apple Developer Program(年間99ドル)やGoogle Play Developerアカウント(年間25ドル)の登録が必要です。このコストは運営を続けていくうえで考慮するべきです。

3. 審査や要件変更に対する柔軟性

アプリがApple StoreやGoogle Playに公開されるには、審査を通過する必要があります。審査が通らなかった場合や要件に変更があった場合、再度アプリの調整が必要となり、これにも追加のコストがかかります。

4. アプリプラットフォームのアップデートに対応

アップデートやOSの変更により、不具合が発生することは避けられません。これに対応できるエンジニアを抱えることやコスト資金に余裕がない場合は、アプリ化を見送る方がよいかもしれません。

 

まとめ

マッチングサイトやフリマサイトをアプリ化することには、魅力的な面もありますが、その運営には多くのリソースやコストが伴います。特に、頻繁なアップデートや不具合対応、リプレイスの必要性など、想定外のコストがかかる場合が多いです。アプリ化を希望される場合は、これらの点を十分に理解したうえで、実際の運営計画や予算に合った判断をすることをおすすめします。

常に、AppleとGoogleのアプリプラットフォームの動向に左右されながら運営していくことになるため、アプリ化したときのメリットや費用対効果が本当にあるのかどうかを運営者は正しく見極めなければなりません。


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Mallento 編集部

Mallento 編集部

CtoCマッチングサイトや動画配信、大規模サイト、大手企業などのサービス開発経験を大阪を拠点に、滋賀、東京で約40名体制で開発を行なっております。カスタマイズ経験豊富ですので他社の請負から難しい案件までご依頼お待ちしております。

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